耳鳴りの代表的な漢方薬といわれている治療薬・「耳鳴丸(じめいがん)」の処方箋は、中国の古代医薬書にも記載されている六味丸(衰えた腎気の機能を強める薬方)に中枢抑制作用のある柴胡(さいこ)、不整脈や耳鳴りなどに効果がある磁石を加える、というものです。そして、その名が示すとおり耳鳴りの治療薬として優れた効き目があり、とりわけ、貧血性の耳鳴りに奏効するとされています。
また、この耳鳴丸については、「耳鳴りを訴える36歳から69歳の25症例に、7日から50日(1,週間から7週間)連続投与した結果、84%の患者さんに臨床的有効性が認められた」という臨床データーが発表されています。
しかも、副作用は報告されていないということです。さらに、この報告書によれば、「耳鳴丸」は、1,特に、漢方医学的に「腎虚証」の患者さんの耳鳴り、腰痛、下肢脱力感、頭重に効果がある。2,新薬では改善されなかった耳鳴りに有効という症例や、耳鳴りのある人の血圧を安定させる作用も認められた、としています。
以上が、報告書の内容ですが、耳鳴丸は、この臨床報告の他に、一般的に、次のような症状の人に効果があるといわれています。1,貧血体質の耳鳴り―血液検査では貧血ではないものの、漢方的に見て血が働かなくなったために出現する耳鳴り(血虚・陰虚などの耳鳴り)。
例:更年期に関係したもの・血圧の関係によるもの。2,貧血性の耳鳴り―血液検査でわかる貧血に伴う耳鳴り。3,老化に伴う耳鳴り―腎虚といわれる老化に伴う耳鳴り。4,腰痛もちの耳鳴り。5,手、足、腰の脱力感のある人の耳鳴り。
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